みどりの丘クラブは、玉川学園がみどりの多い気持ちのよいまちであってほしいと願う、植物愛好者の集まりです。樹木や草花が好きな人、農園を楽しむ人が、草木を元気づける活動をしたり、植物や近隣のみどりについて情報交換をしたりしています。ときには、住民の高齢化で草木が生い茂るままになってしまった階段こみちをどうするか、というような現実の問題を相談することもあります。
玉川学園のまちは、教育者が山の中に学校をつくったことから始まりました。まちは時とともに大きくなりましたが、丘の木立が多く残り、みどりの気持ちよさに惹かれてこの地に住む人は少なくありません。夏の暑い日に、大樹が道に差し出す木陰でほっとひと息ついた記憶がきっとあるはずです。
ところが近年、住宅相続後の分割などで木々は減少し、そのことを多くの人が残念に思っています*¹。みどりの多い散歩がたのしいまちであり続けるためには、まちの構造から見た新しいアイデアが必要です。それを探る試行錯誤にはしばらく時間がいるでしょう。
たいせつなことは、住む人がみどりの多いまちの気持ちよさを忘れないこと、そのようなまちを求め続けることです。
私たちは、ほとんど自分の楽しみのために草木のことを調べたり、世話を焼いたり、世話は焼かなくても大事に思っていたりします。それは結果的に、身近なみどりをわずかながら増やし、植物を通して「気持ちよさ」を伝播する活動だといえます。……そうですよね、きっと?
*1 2019年に玉川学園地区社協が実施した「わがまち暮らしのアンケート」より。みどりの丘クラブは、このアンケートをきっかけにできた地区社協の活動のひとつです。
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