2025.05.30 03:50キミはハゼノキかカイノキか?7丁目の野菜売り場の近くに、春は萌える若葉を、秋はたいへん美しい紅葉を見せてくれる木があります。ご近所の方が40年前に引っ越してこられたときにはすでにあったというこの木、ハゼノキ、もしくはカイノキ(楷の木)のようなのですが、識別のポイントとなる葉が木の高いところに付いていて、形状を間近で確かめることができません。困ったなあ……。ともあれ、ハゼノキもカイノキもウルシ科の近縁で、ピスタチオやカシューナッツとも同じ仲間です。どちらであってもこの木の魅力に変わりはありません。
2025.05.18 13:35雑木林のなかの暮らし このまちに、遠くからも見えるこんもりとした緑色の一角があります。去る3月のクラブの定例会では、そこにお住まいの押村宙枝さんをお招きして、木々との暮らしをお話いただきました。樹木の上を飛翔しているかのような仕事部屋からの心躍るながめ、そこにやってくる動物たちとの珍事。植物や動物の野性をまるごと楽しんでいるご様子に、ぐいっと引きこまれます。そして、誰もができるわけではない押村さんの暮らしが、まちのみどりを支えているのだということにも思い至ります。 では、当日のたのしいお話を以下↓から追体験してください。
2025.03.23 08:00タクアンの匂いのあの木 春めいてきたこのまちでタクアンの匂いが漂っていたら、周りを見回してみてください。近くでヒサカキ(姫榊)が花を咲かせているかもしれません。 ヒサカキはサカキ(榊)と近縁の常緑樹で、サカキと同じように神前や仏壇に供えられたりします。ヒサカキの葉はサカキよりもいくぶん小さく、サカキとは違って縁に小さなギザギザがあります。そして雌雄異株。次の写真はクラブの定例会に持ち込まれたサカキ(左側)とヒサカキ(雄株、右側)です。
2025.02.21 03:39花咲かじいさんのイトスギの話 玉川学園駅北口前の通りから郵便局に向かう坂道に入ると、右手にイトスギ(『樹木たんけんマップ』の11)が天を衝くように立っています。この木の持ち主、造園家の秋山さんにお話を聞きました。イトスギのこと、樹木の生存戦略、このまちの地層、サクラの枝を配る花咲かじいさんの活動まで、お話は縦横無尽に広がっていきます。 さあ、以下↓のお話をどうぞ!
2024.11.26 15:35観て味わって、月下美人10月のこと。みどりの丘クラブのメンバーが育てている月下美人が開花しました。月下美人はクジャクサボテンの仲間で、一夜限りの花を咲かせます。夜目をひく花もさることながら、香りもたいへん甘くエキゾチックです。夕方に咲き始めて朝にはしぼんでしまう、色香ただよう花、なにやら訳あり美人のようですが、種の存続にもかかわっています。原産地と目されるメキシコの熱帯雨林自生地では、この姿と香りが夜間に活動する小型のコウモリを誘い、受粉に役立っているのだとか。写真の1つめは夕方6時すぎ、2つめは夜11時すぎ、3つめは翌日お昼ごろの様子です。今年は6月に開花したあと、再度の開花となりました。
2024.10.25 00:31ナツメはバイオリン弾きのアゴを支える3丁目子ども広場の東側でひときわ存在感を見せている木は、ナツメ(『樹木たんけんマップ』の13)。9月ごろ、この木に淡黄色の実がたくさん付きます。食べた人の証言によれば、リンゴのような味わいで「なかなか」だそう。10月になると、このつやつやの実が赤くなり、公園をいろどってくれます。これから落葉したあとも、実はしばらく木に残ります。
2024.10.06 12:45アオギリの生存戦略3丁目こども広場のアオギリの種子が、新天地へと飛び立っていきました。アオギリの実は、成熟すると5つに裂け、裂けた果皮それぞれの内側に種子が付いています。この舟のような形の果皮を翼にして、種子がくるくる飛んでいきます。
2024.09.29 14:39宝の山!本日の例会には宝の山が登場しました。玉川学園の近所で拾える色とりどりの木の実です。思わず手に取りたくなりますね。良い匂いがするものもあります。皆さんそれぞれ何の実が分かりますか?答えは…10月27日の秋の子ども祭り11月2~3日の玉川学園コミュニティセンターまつりで発表します!お子様と一緒に楽しめる企画をご用意していますのでぜひ遊びにいらしてください。
2024.07.15 03:10奈良町の水田住宅街を抜けて歩くこと10分ほど。景色は一変し、目の前に奈良町のたいへんのどかな田園風景が現れます。写真は田植え後の6月末の水田です。10月ごろになると、収穫された稲がはざ掛けされ、都市近郊では希少な風景が見られます。
2024.07.01 08:49メタセコイアの実『樹木たんけんマップ』(15)のメタセコイアに、うす緑色の若い実(球果、マツボックリ)が付いていました。以前に避雷針が付いたメタセコイアを紹介しましたが、こちらのメタセコイアは道路ぎわに立っているので、近くからよく観察できます。元々は大木だったのですが、現在は刈り込まれて高さ3メートルほどのミニサイズです。2~3月は枝から垂れる花を、初夏は若いマツボックリを、秋には紅葉と笠が開いたマツボックリを見られます。
2024.06.22 01:21アガパンサス横丁先日紹介した階段こみち(『樹木たんけんマップ』A)でアガパンサスの花が咲いていました。アガパンサスは南アフリカ原産、日本では園芸植物として広まっていますが、実はヒガンバナ科です。そういえば、立ち姿がヒガンバナに似ています。
2024.06.12 10:10個性派のバショウの花玉ちゃんバスの東玉川学園4丁目バス停から昭和薬科大学の正門へ向かって100mちょっとの街路わきで、バショウが花を付けていました(『樹木たんけんマップ』の22)。これから9月ごろまで、一風変わった花と実を見ることができます。