3丁目子ども広場の東側でひときわ存在感を見せている木は、ナツメ(『樹木たんけんマップ』の13)。9月ごろ、この木に淡黄色の実がたくさん付きます。食べた人の証言によれば、リンゴのような味わいで「なかなか」だそう。10月になると、このつやつやの実が赤くなり、公園をいろどってくれます。これから落葉したあとも、実はしばらく木に残ります。
ナツメの干果や砂糖漬けの実はおやつに、また乾燥した実は葛根湯などおなじみの漢方薬の材料に使われています。
ナツメは大きな木材を取りにくいので木材としての流通は少ないのですが、意外にもバイオリンのアゴあてやペグ(弦を巻き上げるのに使う)の材料に使われています。
なおバイオリンの多くは、表板と魂柱に音がよく響くマツ科のスプルース、裏板、横板、ネックに木目の美しいカエデ(メイプル)、指板に緻密で堅固なコクタン(黒檀)が使われています。特性の異なる木材が適材適所で組み合わせられているのが、おもしろいですね。ちょっと脱線しました。
0コメント