こみち研(階段小径研究部)が昨年から少しずつ整備を進めている階段Eの植物は、多くはありふれている山野草木ですが、それぞれに個性があります。そして、どこにでもあるからこそ、古くから人間の暮らしに役立てられてきたものが少なくありません。4月25日に催した「階段Eの春を楽しむ特別会」では、階段Eの植物をまちの皆さんにご案内しました。
「これはクサギ(臭木、下の写真)。ちょっと葉の匂いを嗅いでみてください。気の毒な名前のどこにでもある野草ですけど、若葉は香ばしい木の実のような匂い。葉を使った郷土料理もあります。これから咲く花は、フローラルないい匂い。ピンクの萼に包まれた青い実は、草木染めの青の染料として大事にされています。ここで実が採れたら試してみたいですね……」
そんなふうに紹介する話を、いらした皆さんも楽しまれたご様子でした。
階段Eには、クサギ、センダン、クワ、ヌルデなどが目立ちます。これらは乾燥にも強く成長の早いパイオニアプランツ(先駆植物)で、宅地開発や自然災害でできた裸地にまっさきに生えてきます。正直なところ、多すぎると思わないではありませんが、地下の根が斜面の土を支えてくれ、これらの植物が次世代の植物を強い日差しから守る役割もします。
こみち研としては、この階段小径で特定の種類に偏らずにいろいろな植物が共存したらいいと思っていること、植物それぞれの性質や今後の役割を考えつつ、迷いつつ、作業していることも、お話しました。用意した豆ガイド本も好評で、あっさり売り切れ。
話だけでなく、実際に山野草木を役立ててみようじゃないか。というわけで、階段E近くのお宅のガレージを貸していただいて、階段小径の八重桜で作った桜花の塩漬けや、まちのスギナやヨモギで作った野草茶、カリンのジャムを披露しました。まさかと思うかもしれませんが、野草茶はけっこうイケます。テーブルの上には思いがけない差し入れも並び、はじめてお目にかかる方とも話がはずんで、素敵なお茶会になりました。
今回の催しで、私たちが思っていた以上に、ご近所の皆さまが階段Eを気にかけてくださっていたことを知り、スタッフ一同、たいへん元気が出ました。
皆さまありがとうございました。またやりましょう!
(ei/Photo: hitsuji, coconami, Kt)
0コメント